CASE03 株式会社ケーブルテレビ可児

 中小企業の組織・人事領域の課題では、人材の確保が特に多く挙げられています。企業の課題に「地域の人事部」がどのように応えているのか、実際に人材の確保のため「地域の人事部」を利用している企業へのインタビューでご紹介します。

 岐阜県の中濃・東濃地域(可児市・美濃加茂市・御嵩町)を中心に「地域の人事部」として活動している「株式会社ファミリー」では、学生・若者の就業体験や地域企業とのマッチングをコーディネートしています。企業の合同説明会や、就業前の高校生などを含めた学生が地域の仕事について学ぶイベントなどを開催しています。

2024年度に学生・若者を募集する地域企業が集まった企業展へ参加し、そのことがきっかけとなり就職に至った、株式会社ケーブルテレビ可児の社員、藤田弥帆香さんにお話を伺いました。

株式会社ケーブルテレビ可児
https://www.ctk.jp/

所在地:岐阜県可児市
創業年:1992年
従業員数:51名
事業内容:テレビ・電話・インターネット・スマートフォンのサービス提供

株式会社ケーブルテレビ可児

「地域の人事部」のサービス等を利用するまで

――どんな仕事をされていますか。

弊社はテレビやインターネット、電話などのサービスを提供する会社で、私は番組制作の部署にいます。取材に行って撮影し、その編集や原稿の作成をしています。

――「地域の人事部」のことを知り、利用するに至った経緯を教えてください。

関西の大学に通っていましたが、個人的な事情から可児市や近隣の地域で就職先を探していました。ハローワークが開催する合同説明会に参加したこともありましたが、結果的には採用選考や就職には結びつかず、他によい就職活動のイベントがあれば参加したいと思っていました。ただ、地域に特化したイベントがなかなか見つかりませんでした。

そんな時に、株式会社ファミリーが開催する「0距離企業展」を告知するチラシを図書館で偶然見かけました。私にとっては、地域企業に特化したイベントであることが魅力的でした。また、企業も学生も私服参加で、お菓子を食べながら話すという、就職活動でありながら気軽に参加できそうな内容だったことからも興味を持ちました。

株式会社ケーブルテレビ可児の社員、藤田弥帆香さん

「地域の人事部」のサービス等を利用して

――参加したイベントはどんな内容でしたか。

1社あたり12分の交代制で、計10社ほどの企業から話を聞きました。私はこの地域で働きたいという動機が一番大きかったので、タイル製造や葬儀社、製菓など、業種にかかわらずさまざまな企業の説明に参加して、就職することも検討しました。各社の説明時間が初めから決まっているので、タイムスケジュールに合わせて順番にまわっていくことで、途中で待ち時間が生じることもなく話を聞くことができました。

最終的には後日、弊社の人事担当者から連絡をもらったことから採用選考を受けて、内定が決まりました。ケーブルテレビの仕事に興味があったことと、仕事を通じて地域のことをより深く知ることができる点を魅力に感じて、採用選考を受けました。

――どんな点にメリットを感じていますか。

地域の企業に限定したうえで、いろんな企業から話を聞くことができたので、実際に就職してから自分が何をしたいのか、あらためて考える機会を得られました。また、いざ働くとなると、自宅から職場までの距離が近いといった生活のイメージも大事になると思います。現実的に続けられる仕事という目線も含めて仕事探しができました。

それに、チラシにも書いてあったようにラフな雰囲気で、学生からすると質問がしやすく、企業の担当者もやわらかい姿勢で答えてくださりました。私服参加でお菓子の用意があることなどからも、肩の力を抜いて参加できたと思います。いろいろな業種に興味があったとはいえ、まずは自分に務まる仕事なのかなという心配があったので、「私でもできますか」という質問を各社に尋ねました。その回答も、各社の担当者が自分の経験に基づいて、一般的なイベントよりも近しい距離感で答えてくれたので、とてもわかりやすかったです。

もともと縁のない土地でしたので、見知らぬ土地で働くことへの不安は少しばかりありました。ただ、企業展では企業の話を聞いているというよりも、顔の見える個人と話しているという感覚がありました。学生の目線からすると、このような大人がいるなら大丈夫だという安心感にもつながりました。

株式会社ケーブルテレビ可児の企業展ブース

「地域の人事部」に対する今後のご期待

――地域でこれから働く人の立場で考えたときに、「地域の人事部」に期待することはありますか。

こうした企業展を今後も開催してほしいと思います。地域企業に特化した企業展はあまりないので、地域を絞りこんで就職したい人にとっては非常にありがたいイベントだと思います。

また、企業の担当者と直接話す機会があることで、仕事の内容や職場の雰囲気を具体的にイメージすることができ、不安の解消にもつながります。今後はインターンシップや職場見学など実際の働き方を体験できる機会があれば、より多くの人が地域で働く一歩を踏み出しやすくなると感じました。